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羽衣〜着物がつなぐ未来〜|田中美里さんが纏う牛首紬の和ドレスと能登への想い。ランウェイから能登復興願う

2026年10月17日、石川県金沢市の石川県立音楽堂・交流ホールで、和装文化による能登応援プロジェクト「羽衣〜着物がつなぐ未来〜」が開催されました。

着物、語り、舞、音楽。受け継がれてきた日本の伝統文化と、多くの人々の技術や想いが重なり合い、一つの舞台を作り上げました。

その中心にあったのは、55年前の牛首紬の白生地から生まれた一枚の振袖。そして公演のフィナーレでは、石川県出身の俳優・田中美里さんが、その振袖から姿を変えた和ドレスを纏い、ランウェイに登場しました。

軽やかな羽衣を広げながら歩くその姿は、まるで天女が舞い降りたかのようでした。

牛首紬の和ドレスと天女の羽衣を纏いランウェイを歩く<b>田中美里さん</b>“/><figcaption>牛首紬の和ドレスと「天女の羽衣®」を纏い、ランウェイを歩く<b>田中美里</b>さん。</figcaption></figure>
<h2>着物文化を守り、もっと身近な存在へ</h2>
<p>金澤和装塾主宰・本田久美子先生が実現したかった「和ドレス」。その原点にあるのは、着物文化を守り、次の世代へ受け継いでいきたいという想いです。そして、着物がもっと身近な存在になってほしいという願い。</p>
<p>伝統的な着物の美しさや価値を大切にしながら、新しい装いとしての可能性を広げていく。本田先生は、その想いを形にするため、和ドレスの実現に向けて取り組んでこられました。</p>
<p>制作の段階から思い描いていたのは、石川県出身で金澤和装塾ともご縁のある<b>田中美里</b>さんが、和ドレスを纏う姿。その構想を実現するため、多くの人々の技術と経験が結びついていきました。</p>
<h2>55年前の牛首紬が、新たな和ドレスへ</h2>
<p>石川県白山市の白峰地域に受け継がれる伝統工芸、牛首紬。今回の公演では、55年前の牛首紬の白生地から制作された振袖が、和ドレスという新たな姿で披露されました。</p>
<p>着物の原画意匠を手がけたのは、台湾出身の日本画家・陳芃宇先生。その原画をもとに、染色や加工などに携わった職人たちの技術によって、一枚の振袖が形づくられました。</p>
<p>また、牛首紬の伝統を大切に受け継ぎながら、新たな可能性に挑戦されているのが、西山産業開発株式会社 代表取締役・西山博之さんです。</p>
<p>この和ドレスの大きな特徴は、振袖を切ったり縫ったりすることなく、ドレスとして纏えること。着用後には再び振袖の形に戻すことができます。</p>
<p>大切に受け継がれてきた着物を傷つけず、新しい美しさを生み出す。伝統を守ることと、新しい表現に挑戦すること。その両方が、この和ドレスには込められています。</p>
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<figure class=羽衣の舞台スクリーンを背景に牛首紬の和ドレスで立つ<b>田中美里</b>さん”/><figcaption>「羽衣」のバックスクリーンを背景に、牛首紬の和ドレスを披露する田中美里さん。</figcaption></figure>
<h2>田中美里さんが纏い、和ドレスが本当の姿へ</h2>
<p>今回のスペシャルゲストは、石川県金沢市出身の俳優・<b>田中美里</b>さん。金澤和装塾とも以前からご縁があり、本田久美子先生が和ドレスを纏う姿を思い描いていた方です。</p>
<p>その装いを彩ったのが、繊細で軽やかな「天女の羽衣®」。小松マテーレ株式会社のグループ会社である合同会社アマイケが手がける極薄素材は、動くたびに光を受け、美しい表情を見せていました。</p>
<p>さらに、田中さんの髪に添えられたのは、本田先生が和ドレスに合わせて用意された生花。ヘアメイクを担当された角谷美由紀さんが、その生花を美しくアレンジされました。</p>
<p>牛首紬の伝統、着物の意匠、職人の技術、繊細な素材、そして細部まで心を配った装い。それぞれの仕事と想いが一つにつながり、迎えた公演のフィナーレ。</p>
<p>田中美里さんが和ドレスを纏い、ランウェイに姿を現しました。その姿は、まるで本物の天女のようでした。軽やかに広がる羽衣と、優雅な所作。</p>
<p>会場では多くの視線が田中さんに注がれ、その美しい姿に引き込まれていくように感じられました。私自身もファインダー越しにその姿を追いながら、強く心を奪われました。</p>
<p>そして、その瞬間に感じたのです。最後のピースが、ぴたりとはまったのだと。</p>
<p>和ドレスは、それまでに携わった人々の仕事によって、衣装としてすでに完成していました。けれど、<b>田中美里</b>さんがその衣装を纏い、舞台を歩くことで、和ドレスはさらに光を帯び、初めて本当の姿を見せてくれたように感じたのです。</p>
<p>本田先生が制作の段階から思い描いていた光景が、目の前で現実となった瞬間でした。そこにあったのは、<b>田中美里</b>さんお一人の輝きだけではありません。</p>
<p>その姿を実現するために力を尽くしてきた、多くの人々の技術と想いが、一つの美しい光景となって結実した瞬間だったのだと思います。</p>
<h2>語り、舞、音楽が紡いだ日本の美</h2>
<p>今回の公演では、和ドレスの披露に加え、日本の歴史や伝統文化を表現する多彩な演目が行われました。</p>
<p>オープニング「語りと舞が紡ぐ、日本の美」では、岡崎恵子さんの語り、中村香耶さんの洋舞、江野泉さんの笛の音色が重なり合い、舞台を彩りました。また、豪姫を題材とした語りや、55年前の牛首紬にまつわる物語も紹介されました。</p>
<p>特別演奏を披露したのは、遊学館高等学校吹奏楽部の皆さん。指揮を務められた大嶋先生と生徒の皆さんによる演奏は、公演を彩る大切な演目の一つとなりました。</p>
<p>さらに、遊学館高校の生徒モデルの皆さんもランウェイに参加し、若い世代ならではの表現で舞台を盛り上げました。公演の司会を務められた笠原晶代さんをはじめ、出演者と舞台をつなぐ人々の存在も、公演を支える大切な力でした。</p>
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<figure class=田中美里さんと遊学館高等学校吹奏楽部の皆さんの記念写真
田中美里さんと遊学館高等学校吹奏楽部の皆さん。

多くの人々の想いがつながった舞台

この公演を主催した金澤和装塾。本田久美子先生の想いを支え、ともに準備を重ねてこられた塾生の皆さん。牛首紬の伝統を守る人、着物の意匠を描く人、染色や加工に携わる職人。

衣装や素材を手がける人、舞台で表現する人、音楽を奏でる人、ヘアメイクを担う人、そして公演の準備や運営を支える人々。それぞれが持つ技術と経験が結びつき、一つの舞台が作り上げられました。

田中美里さん、本田久美子先生、西山博之さんによるスペシャルトークでも、着物文化や能登への想いが語られました。華やかな舞台の背景には、目には見えない多くの準備や努力があります。

羽衣の公演に参加した金澤和装塾や遊学館高校などの関係者集合写真
金澤和装塾、牛首紬の関係者、遊学館高校の皆さん、ランウェイモデルなど、公演に携わった人々の集合写真。

田中美里さんと金澤和装塾の本田久美子先生、塾生の皆さん
田中美里さん、金澤和装塾主宰・本田久美子先生と塾生の皆さん。

着物がつなぐ未来、そして写真で残したいもの

55年前の牛首紬の白生地から始まった物語。一枚の振袖が、長い年月を経て、和ドレスという新しい姿で舞台に立ちました。

その和ドレスを、本田先生が制作の段階から思い描いていた田中美里さんが纏う。そして、まるで天女のようにランウェイを歩く姿が、観客の前に現れました。

本田先生が実現したかった光景。そして、その願いを支えてきた多くの人々にとっても、大切な到達点だったのだと思います。

今回、金澤和装塾からご依頼をいただき、この公演を写真に記録する機会をいただきました。私がファインダー越しに見つめていたのは、華やかな舞台だけではありません。その舞台の背景にある、受け継がれてきた文化と、多くの人々の仕事や想いでした。

私にとって今回の撮影は、単なるイベントの記録ではなく、人々の協働によって生まれた文化的な出来事を、写真と文章で後世に残すための記録でもあります。

一枚の着物が人と人をつなぎ、それぞれの技術と想いが重なり合うことで、一つの舞台が生まれました。田中美里さんが和ドレスを纏い、舞台で輝いたその瞬間。それは、本田先生が思い描いていた姿と、その実現を支えた皆さんの想いが、一つの美しい光景となって結実した瞬間だったのだと思います。

この公演に関わられたすべての皆さまに、心より敬意と感謝を申し上げます。そして、この公演に込められた想いが、これからも未来へとつながっていくことを願っています。

翌日の北國新聞に「羽衣〜着物がつなぐ未来〜」の様子を掲載されました

和ドレス姿の田中美里さんと花束を手にする本田久美子先生
田中美里さんと金澤和装塾主宰・本田久美子先生。

公演概要・関係者

公演名
羽衣〜着物がつなぐ未来〜/和装文化による能登応援プロジェクト

開催日
2026年10月17日(土)

会場
石川県立音楽堂 交流ホール(石川県金沢市昭和町20-1)

主催
金澤和装塾/主宰 本田久美子先生・塾生の皆さん(@kanazawa.wasojyuku)

特別協力
いしかわ結衣プロジェクト

後援
北國新聞社・北陸放送

スペシャルゲスト
俳優 田中美里さん

牛首紬
西山産業開発株式会社 代表取締役 西山博之さん(@hiroyuki.nishiyama_55)

着物原画意匠
日本画家 陳芃宇先生

語り・舞・笛
語り 岡崎恵子さん/洋舞 中村香耶さん/笛方 江野泉さん

特別演奏
遊学館高等学校吹奏楽部/指揮 大嶋先生(@yugaku_brass)

司会
笠原晶代さん(@akiyo_mc_)

天女の羽衣®
合同会社アマイケ/小松マテーレ株式会社/まてーれ 金沢ひがし茶屋街(@komatsumatere、@matere_chayagai)

Hair & Make
角谷美由紀さん(@katti6)

協力
加賀友禅大使 米田由美さん

CAM(動画)/撮影記録
いしかわ観光特使 瀬戸 拓朗/宮崎 剛一/中村 孝一

2026年10月17日開催「羽衣〜着物がつなぐ未来〜」公式リーフレット
「羽衣〜着物がつなぐ未来〜」公式リーフレット。