アバルト124スパイダー ローダウンスプリング装着レポート

ALFA SPORT(現・diverti/ディベルティ)
ブランドについての補足
まず前提として、「ALFA SPORT」は現在のdiverti(ディベルティ)の前身にあたるブランド名です。ALFA SPORTから名前を変え、八光カーグループの新たなプロダクトブランドとしてdivertiがデビューしました。現行の商品ページも「八光自動車工業のオリジナルパーツブランド『ディベルティ(diverti)』」として展開されており、初号機に装着した頃の「ALFA SPORT」と2号機用に購入した「diverti」は、ブランド名が変わっただけで実質同一ラインの製品と考えられます。
❶ ALFA SPORT ローダウンスプリング(初号機/2017年装着)
スペック
- 前:約30mmダウン
- 後:約30mmダウン
※バネレートは当時のカタログ記載が確認できず不明。後述のdiverti現行スペック(前3.0kg/後1.8kg)と同一だった可能性はあるが、断定はできない。
装着時の使用感
- 当時組んでいたthreehundredのフロントリップを装着した状態でも、一般的な縁石に対して約1cm程度のクリアランスを確保でき、日常生活で扱う分には非常にバランスの良いセッティングだった。
- 立体駐車場のスロープも気を使わずに通過でき、この点は◎。
- 乗り心地は硬すぎず、路面のギャップもゴツゴツと角の立つ突き上げ方をせず、「猫の着地」に例えられるような滑らかな入力だった。
気になった点
- 他社製ローダウンスプリングを組んだ124スパイダーと並べて見比べると、ALFA SPORTはフェンダーとタイヤ・ホイールの隙間がやや多く残り、見た目の「収まり感」では一歩譲る印象があった。
- 補足:ディーラーの紹介記事でも、純正の状態ではタイヤハウスの隙間が目立つのに対し、ALFA SPORT/diverti装着後は「品のよい下がり方」になると紹介されており、下げ幅を欲張らず乗り心地とのバランスを優先した設計思想がうかがえる。
- ちなみにdivertiは後年、この「隙間問題」に対応する形で124専用のワイドトレッドスペーサーキット(フロント10mm/リア15mm、専用ロングハブボルト同梱)を別売で開発しており、見た目の収まりを追求したい場合はこちらを追加する選択肢もある。
総評
- 下げ幅30mmは、普段使いをする上ではちょうど良く、快適性と見た目のバランスが取れたベストなセッティングだったと言える。
❷ diverti ローダウンスプリング(2号機用/2022年購入)
※筆者はアバルト124スパイダーを2台乗り継いでいる現在進行形。
公式スペック
- 前:約30mmダウン/バネレート 3.0kg
- 後:約30mmダウン/バネレート 1.8kg
その他の仕様確認事項
- 適合車種:124スパイダー(MT/AT)
- 取付にあたってはバンプラバーカットが推奨されており、カット方法はメーカーのカタログで案内されている。当時の作業でこの処理が行われていたかは要確認ポイント。
- 参考価格:発売時(2017〜2019年頃)は35,424円(税込)だったが、後年のカタログでは36,080円に改定されている(購入時期により価格が異なる点に注意)。
乗り味の変化
- 初号機に装着していたALFA SPORT時代のスプリングの方が柔らかく、乗り心地が良かった記憶がある。
- 2号機のdiverti(旧ALFA SPORT)製スプリングは、気のせいかと思うほど硬質に感じられ、路面ギャップで跳ねるような挙動が出た。
- この点については、他の124スパイダーオーナーからも同様の指摘があり、「気のせい」ではなく実際に硬さ・跳ねが変化していたと考えられる。
- 表面的なスペック(前後とも約30mmダウン)は変わっていないはずだが、体感としては明らかに乗り味が硬くなった印象がある。
- 何らかの仕様変更(バネレートやショックとの組み合わせ、製造ロットの違いなど)があった可能性は否定できないが、現時点で確証はない。
日常での印象
- 足つき・接地感にやや緊張感が増した感覚がある。
- しっかりと荷重移動を意識した走らせ方をすれば、このスプリングの特性にマッチするのかもしれないが、日常使いではそこまでの走り方を求めていないため、評価が難しいところ。
- 普段の操作感・生活での使い勝手自体は良好(◎)で、気になるのはあくまで速度域が上がった時のギャップの拾い方のみ。



まとめ
同じブランド(ALFA SPORT→diverti)・同じ「前後30mmダウン」を謳うスプリングでも、初号機(2017年)と2号機用(2022年購入)とでは体感の乗り味に差があった、というのが今回の記録の要点です。公式カタログ上のスペックはフロント3.0kg/リア1.8kgで一貫しているため、数値上の仕様変更があったのかは断定できませんが、複数のオーナーから同様の硬さ・跳ねの指摘が出ている以上、製造時期によるロット差や組み合わせるショックとの相性など、何らかの要因があった可能性はありそうです。他メーカーのダウンスプリングと比べると硬さは中くらい。もっと硬くて跳ねてしまうものがありました。