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WORK WHEELS MEISTER S1 3Piece × ABARTH 124 SPIDER 装着記

WORK WHEELS MEISTER S1 3Piece × ABARTH 124 SPIDER

WORK WHEELS JAPAN MEISTER S13Piece ABARTH 124スパイダー

1. 導入のきっかけ

このホイールとの出会いは、当時ABARTH 124 SPIDERに乗っていたご夫婦・Mさんの一台がきっかけでした。Mさんは124 SPIDERにMEISTER S1 3Pieceを履かせた「初履」オーナーであり、その仕上がりを間近で見て一目惚れしたのが導入の始まりです。

さらに嬉しいことに、Mさんからはご厚意でアライメントデータまで共有していただきました。前例のほとんどない特注ホイールだけに、この実測データは非常に貴重な道しるべとなりました。

2. WORK WHEELS MEISTER S1 3Pieceについて

アバルト 124スパイダー ワークホイール マイスターS1 3ピース

特注オーダーが前提となる理由

MEISTER S1 3Pieceには、そもそもABARTH 124 SPIDER専用設定が存在しません。そのため装着には完全な特注オーダーが必須です。押さえておきたいポイントは以下の2点です。

  • WORK公式サイト上にも124 SPIDERとのマッチングデータは掲載されていない
  • ラインナップに17インチ設定がなく、18インチ・19インチからのスタートとなる

つまり「カタログから選ぶ」ホイールではなく、「1本ずつ仕様を組み上げる」ホイールという位置づけになります。

特注スペックの詳細

WORK MEISTER S1 3Pを装着したアバルト124スパイダー

124 SPIDER純正のオフセット・リム幅の考え方をベースに、以下の内容で特注しています。

項目フロントリア
リム幅7.5J8.5J
サイズ18インチ18インチ(前後同径)
リム深さ45mm58mm
インセット+29+37
  • リムカラー:ブラックアルマイト
  • ディスクカラー:マットカーボン

インセットについてはWORK側で実車計測を行ってもらい、いわゆる「ツライチ」に仕上がるよう追い込んだ特注セッティングです。

注意点 データの中に含まれる「調整前データ」は誤差が発生しているため、あくまで参考程度に留め、鵜呑みにしないようにとの案内を受けています。これから同様のオーダーを検討する方は、この点を踏まえてショップとすり合わせることをおすすめします。

3. 自身の124 SPIDERでの選択

前後同径18インチを選んだ理由

本来リアは深リムの19インチも魅力的でしたが、最終的にはフロント・リアともに同径18インチを選択しました。理由は主に「管理のしやすさ」です。

前後で径・リムを揃えておくことで、タイヤのローテーションが可能になり、結果としてタイヤをより長く使い切ることができます。せっかくの特注ホイールだからこそ、日常的な維持コストや手間も考慮した現実的な仕様に落とし込んだ形です。

WORK MEISTER S1 3Pとアバルト124スパイダーのフロント

キャンバー角3度という選択の背景

19インチ深リムを断念した最大の理由は、足回りの構成にあります。すでにフロント・リアともにアルファスポルトのダウンサイジングスプリングを組んでいたため、この状態で深リムのリアを組むと確実にフェンダーからはみ出してしまう計算でした。

車高調整機構を組み込んでさらに車高を下げない限り、フェンダー内への格納は不可能とのこと。そこで最終手段としてキャンバー角3度を付けることで、ようやく4輪すべてがフェンダー内に収まりました。

ただしキャンバーを3度付けると、フロントとリアで摩耗の出方・箇所が異なる片減り・片摩耗が発生します。この摩耗特性を踏まえ、

  • およそ半年サイクルでのタイヤローテーションを前提にする
  • そのために前後同径18インチという延命策・コスト抑制策を選ぶ

という判断に至りました。ショップスタッフからも「ローテーションが効く仕様の方が経済的」とのアドバイスをもらい、最終的にこの構成に落ち着いています。

仕上がりの印象

見た目の完成度は「現代的でシック」という言葉がしっくりくる仕上がりです。個人的な好みである**「タイヤは立てる派」**というスタイルにもマッチしており、満足度の高い仕上がりになりました。

4. MEISTER S1 3Pieceに合わせるタイヤ選び

選択肢の少なさという弱点

このホイールならではの悩みが、適合するタイヤの選択肢の少なさです。とはいえタイヤは走行安全性・生命に直結するパーツのため、妥協はできません。

選定したタイヤ:YOKOHAMA ADVAN FLEVA V701 205/40R18 86W XL

最終的に選んだのはヨコハマ ADVAN FLEVA V701(205/40R18 86W XL)です。

個人評価

  • DRY:★★★★☆
  • WET:★★★☆☆

DRY性能について

ロードノイズに関しては、装着しているマフラー「Record Monza」の音に掻き消されてほぼ体感できません。それよりも印象的なのは、DRY路面での高速道路・一般道における安定感・安心感の高さです。

純正17インチと比較すると、段差通過時の入力の伝わり方がかなりナロー(穏やか)に感じられます。これは18インチ化による恩恵と考えられ、路面からの入力をマイルドに受け止めてくれるぶん、ドライバー側のストレスは大きく軽減されます。

一方で17インチはゴツゴツとした反応がダイレクトに伝わり、腰や脳に「敏感な情報」として届くタイプです。人によってはこれを「硬い」と感じる要因になりますが、裏を返せば路面情報をよりダイレクトに得られるという美点でもあります。どちらが好みかはドライバーの感性次第と言えるでしょう。

WET性能について

速度が乗った状態で水たまりを通過する際には、多少の緊張感があります。トレッドパターンの影響もありますが、性能自体は一般的なタイヤと大きく変わらない印象で、基本に忠実な安全運転が前提となります。

ただし低速域でのWETコントロールに関しては、むしろ「操っていて面白い」と感じられる特性を持ったタイヤです。

コストについて

1本あたりのタイヤコストはそれなりに高額になりますが、安全性能とのトレードオフを考えれば納得できる範囲だと感じています。

5. 参考:私のセットリスト

私のセットリストは以下のとおりです

足回りセットリスト

  1. WORKWHEELS JAPAN MEISTER S1 3Piece
  2. YOKOHAMA ADVAN FLEVA V701 205/40R18 86W XL
  3. ALFA SPORT(現 ディベルティ) ローダウンスプリング(3cmダウン)
  4. スペーサー
  5. アライメント調整(※必須)

このセットリストは街乗りにおいてほぼ完成形といえる内容で、車道の段差から店舗駐車場、タイヤ止め(縁石)に至るまで、ほぼ完璧にクリアできる仕様です。実際、threehundred製フロントリップを装着した状態でも、タイヤ止め(縁石)に対して1cmのクリアランスが確保でき、フロントから縁石に寄せて駐車することも可能なセッティングになっています。

6. 参考:Mさんご夫婦のセットリスト

MEISTER S1 3Pieceを124 SPIDERに初めて履かせたMさんご夫婦の、当時の足回り構成は以下の通りです。

足回りセットリスト

  1. WORKWHEELS JAPAN MEISTER S1 3Piece
  2. YOKOHAMA ADVAN FLEVA V701 205/40R18 86W XL
  3. alphasport 車高調
  4. スペーサー
  5. アライメント調整(※必須)

納車時に既にローダウンスプリング装着されていたそうで、タイヤとフェンダーの隙間が気になっていたそうです。当時、八光自動車(ALFA SPORT)が車高調を開発しているのを聞き即予約入れたそうで車高調キットはアルファスポルト(現 ディベルティ)が戸田レーシングと共同開発。
Mさんご夫婦の減衰調整は18段階で中間の「9」に設定。
乗り心地はダウンサスより悪いそう。※ギャップでは跳ねてしまう印象(当時の私の主観)
Mさんの仕上げのセンスがとても良く見た目のクールさが際立つ124スパイダーの車高になりました。

減衰調整でストリート~サーキットまで対応できるmultiなサスペンションだそうです

アライメント基本角

位置項目調整前スペック(最小)スペック(最大)調整後
前輪キャスター左8°21′7°06′8°36′8°36′
右8°16′7°06′8°36′8°30′
キャンバー左-1°24′-0°52′0°38′-1°24′
右-1°24′-0°52′0°38′-1°24′
トー左-0°06′0°00′0°10′0°06′
右-0°06′0°00′0°10′0°06′
トータル-0°12′-0°01′0°19′0°12′
後輪キャンバー左-2°12′-1°42′-0°12′-3°36′
右-2°18′-1°42′-0°12′-3°36′
トー左0°03′0°04′0°14′0°12′
右0°15′0°04′0°14′0°12′
トータル0°18′0°07′0°27′0°24′
スラスト角0°06′――0°00′

まとめ


ABARTH 124 SPIDERへのMEISTER S1 3Piece装着は、公式データが存在しない完全特注の世界です。だからこそオフセット計測・キャンバー調整・タイヤ選定のすべてにおいて、実車ベースの試行錯誤と信頼できる先達の知見(今回で言えばMさんご夫婦のデータ)が装着成功の鍵を握ります。見た目の満足度はもちろん、日常使用でのメンテナンス性・コストバランスまで含めて仕様を詰めることが、長く付き合える一台への近道だと感じています。

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