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【白山市の隠れた名所】明治から現役!赤レンガが美しい「福岡第一発電所」を訪ねて

「福岡第一発電所」を訪ねて

河畔から望む福岡第一発電所

石川県白山市の山あいを走る国道157号線。

白山麓へ向かって車を走らせていると、豊かな緑の中に突然、どこかヨーロッパの古い建築物を思わせる赤レンガの建物が現れます。

それが、白山市河内町福岡にある福岡第一発電所です。

一見すると古い洋館のようにも見えますが、実はこれ、1911年(明治44年)に建設された水力発電所。

しかも驚くことに、現在も北陸電力の水力発電所として稼働しています。

「明治時代に造られた発電所が、100年以上経った現在も現役」

そう考えると、単なる古い建物ではなく、白山麓の歴史そのものを感じられる場所に見えてきます。

明治44年に建てられた「福岡第一発電所」

福岡第一発電所が完成したのは1911年、明治44年。

手取川水系では最初の水力発電所として建設されました。

当時、白山から流れ出る豊富な水を利用して電力を生み出すため、約3年の歳月をかけて建設されたと白山市は紹介しています。

現在のように大規模な発電施設が整備されるはるか以前から、手取川の水が電力という形で人々の暮らしを支えていたわけです。

そして現在も現役。

石川県の資料によると、福岡第一発電所の認可出力は3,900kW、運転開始は1911年4月とされています。

赤レンガ造りの福岡第一発電所

レトロな赤レンガ建築が美しい
”国登録有形文化財”

福岡第一発電所の最大の魅力は、やはりその建物です。

レンガ造りの外壁に、半円形のアーチ。

そして特徴的な丸窓。

自然の中に建つ赤レンガの洋風建築は、一般的な「発電所」というイメージとはかなり違います。

白山市によれば、建物は煉瓦造の地下1階・地上2階建て。

切妻屋根や半円アーチ、丸窓など、明治期の近代洋風建築らしい意匠を見ることができます。

その歴史的・景観的価値から、2001年(平成13年)には国登録有形文化財にも登録されました。

つまり、この建物は単なる「古い発電所」ではありません。

明治時代の産業遺産であり、白山市に残る貴重な近代建築でもあります。

福岡第一発電所の登録有形文化財プレート

なぜ白山麓に発電所があるのか?

ここで面白いのが、建物そのものだけではありません。

福岡第一発電所がこの場所に造られた理由には、手取川の存在があります。

白山を源流とする手取川は、白山麓から平野部へと大量の水を運んでいます。

その水の力を利用して電気を生み出す。

つまり福岡第一発電所は、

「白山の自然」→「手取川の水」→「水力発電」→「人々の暮らし」

という、白山麓の自然と人間の歴史を一つの場所で見ることができるスポットなのです。

白山手取川ジオパークでも、福岡第一発電所は「水をたどる旅」の見どころの一つとして紹介されています。

福岡第一発電所近くの河川と取水堰

写真好きなら一度は撮っておきたい場所

そして、福岡第一発電所は写真撮影との相性も非常に良い場所です。

赤レンガの建物だけを撮るのもいいですが、周囲の緑や山の景観まで含めることで、より「白山麓らしい」写真になります。

特に面白いのが、建物周辺に見える大きな水圧鉄管。

山の斜面から発電所へ向かって伸びる巨大な鉄管を見ると、「山から流れてきた水が、この場所で電気に変わる」という発電の仕組みを視覚的に感じることができます。

福岡第一発電所 水圧鉄管

夜はさらに幻想的に

福岡第一発電所には、もう一つの表情があります。

それが夜。

白山市の公式観光情報によると、福岡第一発電所は夜間にライトアップされ、幻想的な雰囲気を見せます。

昼間の赤レンガと緑の組み合わせとは違い、夜は建物の輪郭が浮かび上がり、歴史的な洋風建築らしい雰囲気がより強くなります。

夕暮れから夜にかけて訪れると、

夕景 → ブルーアワー → ライトアップ

と時間による表情の変化を楽しめるのも魅力です。

ただし「中に入れる観光施設」ではありません

ここは注意しておきたいポイントです。

福岡第一発電所は現在も稼働している発電施設です。

そのため、一般的な観光施設のように自由に建物内部へ入って見学できる場所ではありません。

撮影する場合も、立入禁止区域には入らず、道路や公開された場所など、周囲の安全を確保したうえで楽しむ必要があります。

白山手取川ジオパークも、掲載写真の撮影場所によっては立ち入りに許可が必要な場合があると案内しています。

「歴史的建築物だから自由に近づいていい」というわけではない点には注意しましょう。

変電設備前に停めた白いアバルト124スパイダー

実際撮影するとハードルが高かった福岡第一発電所

撮りたかった福岡第一発電所の写真
まさにこれが撮りたかったこの写真。一体どこから撮ったんだろう

↑自身が撮りたかった写真というのは正に写真の看板にあった写真

実際にどこから撮影したのかが全くわからず仕舞いでした。川を挟んだ対岸から撮影したまでは漠然とわかるのですが実際行ってみると発電所対岸の川向いに降りる場所が見当たらず今回は断念しました。たまたま近くの農家の人に聞いてみたがわからずでしたので再トライ案件になりました
もしドローン撮影していたのなら日を改めて手続きするまでが必要そうでした。

福岡第一発電所と一緒に巡りたい白山麓

福岡第一発電所だけを目的地にするのもいいですが、周辺には手取川が生み出した自然景観があります。

白山手取川ジオパークでは、福岡第一発電所の近くの見どころとして、

  • 夫婦岩とメガネ岩
  • 板尾不動滝
  • 白山ろくテーマパーク吉岡園地

なども紹介されています。

特に福岡第一発電所から国道157号をさらに進むと、手取川沿いの「夫婦岩とメガネ岩」へ向かうことができます。

発電所で「人が水を利用した歴史」を見て、その後に手取川の自然を巡る。

そんなルートにすると、白山麓の魅力をより深く感じられます。

福岡第一発電所は「知られざる白山市の名所」

白山市には、白山や手取峡谷、綿ヶ滝など有名な観光スポットがあります。

しかし、その一方で、道路を走っているだけでは見過ごしてしまいそうな場所にも、非常に興味深い歴史が残っています。

福岡第一発電所もその一つ。

1911年に建設された赤レンガの建物。

100年以上にわたって手取川の水を利用して電力を生み出し続ける現役の発電所。

そして、自然の中に残る美しい近代洋風建築。

観光地として見るだけでなく、

「白山の水が、明治から現在まで人々の暮らしを支えている」

という視点で眺めると、この建物の存在感は一気に変わります。

白山麓をドライブする際には、ぜひ一度足を止めて、この歴史ある赤レンガ建築を眺めてみてはいかがでしょうか。

福岡第一発電所 基本情報

名称: 福岡第一発電所
所在地: 石川県白山市河内町福岡169-1
建設: 1911年(明治44年)
運転開始: 1911年4月
認可出力: 3,900kW
文化財: 国登録有形文化財
所有者: 北陸電力株式会社

※発電所は現在も稼働している施設です。見学・撮影の際は立入禁止区域に入らず、周囲の交通や作業の妨げにならないよう注意してください。

まとめ

福岡第一発電所は、派手な観光施設ではありません。

しかし、

「明治時代の建築」
「100年以上現役の水力発電所」
「白山の自然」
「手取川」
「国登録有形文化財」

という複数の魅力を一つの場所で楽しめる、白山市ならではのスポットです。

特に写真を撮る人にとっては、赤レンガの建物と白山麓の自然を組み合わせた構図を狙える、知る人ぞ知る撮影スポット。

白山市の観光地を巡るなら、「有名な場所」だけでなく、こうした歴史の残る場所にも目を向けてみると、いつもの白山麓が少し違って見えてくるはずです。

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